[新製品] Amazon Echo Showが発表されたのでどんなものか調べてみた
Amazon Echo Show
先ほど、Amazon Echo Showという、画面付きのEcho端末が発表されました。今まで、Alexaを搭載した端末はマイクとスピーカーのみでしたが、ここに画面が追加されたことで活用範囲が大きく広がりました。これに合わせて様々な機能が追加されています。
価格は1台230ドルで、2台セットだと100ドル割引です。北米のみのリリースとなっています。
まずは紹介ビデオをご覧ください。
Echo Showって何できるの?
大きく4つの機能カテゴリで紹介されています。
- 音楽の再生はEchoでもできましたが、Echo Showによってプレイリストの表示などができるようになっています。歌詞の表示ができるとカラオケになりそうですねw
- 友達や家族とビデオ通話できるようになりました(音声だけも可)。これは具体的にどうやって誰と繋がるのか未だ分かりませんが、事前に接続先の登録などを行うと思います。メールか何かで招待リンクを送ってからなどして繋がるのではないでしょうか。いきなり知らない人からビデオ通話来たら困りますよねw。また、専用のモバイルアプリを使って通話もできるようです。
- ビデオの再生に対応しました。映画のトレーラーなどYoutubeから再生できるようです。おそらく他の映像サイトのコンテンツも見れるようになるのではないでしょうか。Netflix、Hulu、Amazon Prime Videoなど見れたらうれしいですね!
- スマートホーム機器の制御ができます。これは以前もできましたが、Echo Showはタッチパネルを持っていますので、音声とタップを組合せて直感的な操作が実現できそうですね!
呼び出しとメッセージ
ハンズフリーで友人にメッセージを送ったりビデオ通話をしたりできます。これって、Echoに今まで無かった機能だと思います。そしてこれは、Echo Showだけの新機能ではなく、Echo DotやAlexa Appでも対応しているようです。
各種Echoを持っていなくても、Alexa Appをモバイルデバイス(iOS、Android)にインストールしていればメッセージが届きます。Alexa App同士でも通話やメッセージ送受信できちゃうのかな?
また、Echo Showには、「ドロップイン(Drop In)」という新しい機能が追加されました。相手が応答しなくても予め設定されたEcho Showと通話(映像や音声)を開始することができます。使い方として例えば、リビングから子供部屋の様子を確認したり、子供部屋からリビングは音声だけ許可して寝室は拒否するといった設定も可能です。
詳しくはこちらのページで紹介されています。
ひと目で分かる情報の表示
やっぱり画面に出てくるとわかりやすいですよねw。例えば商品一覧の商品名を順番に発音されてもイメージが湧きません。画面でパッと商品画像一覧が出てくるとわかりやすいです。ビデオ再生、お買い物リスト、天気予報、アラーム設定、映画予告、Googleカレンダーなど、日常でよく使う情報を見ることができます。音声で問合せでひと目で確認するのが自然ですねー。
タッチパネルも付いているので、最初は音声で呼び出して、選択肢が表示されて、タッチで完了ってのが良い感じかなー。ナビにピッタリw
音楽再生
米国では様々な音楽再生サービスがありますが、Echo Showを使って有名どころのサービスを利用して音楽再生ができます。再生するだけでなく、歌詞やアートワークの表示、プレイリストの表示など、プレイヤーとしての機能も持っています。それぞれのサービスのアカウント設定はどこで行うのかな。ここらへんの外部サービスとの連携時にシームレスな感じをどこまで出せるか気になりますね。仮に自分で音楽データベースを持っているとして、そこから再生してくれると嬉しいです。なにか拡張ポイントなどあるのでしょうか。
音声認識
ビームフォーミング、ノイズキャンセラなどの機能を持った、8つのマイクを装備して利用者の声を認識します。音楽再生中でも問題ありません。起動キーワードを使った呼び出し後に、音声はストリーミング形式でクラウドに送られ、話しながらリアルタイムに音声認識をします。ストリーミングで送っているので、回答速度が早くでビックリしますw。
スマートホーム
家電操作は今までもできましたが、玄関の外の様子を表示したり、部屋の状況を確認してから電気を消したり、よりインタラクティブな操作ができるようになりました。スマートホーム機器との連携も容易です。下記のメーカー以外でもカスタムSkillを作成すれば連携できますね。
より賢く
Amazon Echo Showの裏で動いているAlexaは、クラウドの中で常に学習し賢くなっています。利用を続けることで、音声パターンや語彙を学習して利用者の特徴をつかみ、より良いコミュニケーションができるようになっています。これらの成果は自動的に最新版にアップデートされ、利用者が裏側の仕組みについて意識することはありません。
また、OpenTableやUber、FitbitなどのSkillsを追加することで、より多くの機能を得ることができます。
製品スペック
製品スペックが公開されています。特徴としてはタッチパネルディスプレイとカメラです。また、既存のAlexaアプリをそのまま利用できるのはうれしいですね。
サイズ | 187 mm x 187 mm x 90 mm |
重さ | 1170 g ※製造プロセスによる |
ディスプレイ | 7インチ タッチスクリーン |
カメラ | 5メガピクセル |
Wi-Fi接続 | デュアルバンド Wi-Fi サポート 802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz) ネットワーク ※アドホックWi-Fiネットワークへの接続サポートは無し |
Bluetooth接続 | Echo ShowとBluetoothスピーカーとモバイルデバイス間の高度な音声配信プロファイル(Advanced Audio Distribution Profile (A2DP) )のサポート モバイルデバイスの音声制御のためのオーディオ/ビデオリモートコントロールプロファイル(AVRCP) ※Mac OS Xデバイスでは、ハンズフリーの音声コントロールはサポートされていません。 ※PINコードが必要なBluetoothスピーカーはサポートされていません。 |
オーディオ | デュアル2インチ ステレオスピーカー |
Alexaアプリ | Fire OS、Android、iOSデバイス向けのAlexaアプリと共通 |
プロセッサー | 高度な技術と処理能力のためのIntel Atom x5-Z8350 プロセッサー搭載 |
保証とサービス | 1年間の保証とサービスを含む。米国においてオプションとして1年2年3年の延長保証をすることができる。 利用規約はこちらhere. |
内容物 | Echo Show本体、電源アダプターとケーブル、お試しカード、クイックスタートガイド |
早く欲しい!
発売日は、2017年6月28日です。既に予約販売が始まっています。北米のみの販売となっていますので、現地で入手した方のレポートが待ち遠しいですね。海外在住の方は日本旅行の際にぜひお持込みください。一緒に戯れましょうw。
Echo Show対応Skillを作りたい
Echo Show向けのSkillを作成したいと思うエンジニアの方もいらっしゃいますよね。既にAlexaブログにて情報が出ています。
近々で、スクリーン表示、ビデオ再生、スマートホームカメラへの接続機能が提供されるようです!また、新たなデベロッパー向けツールとして、Alexa Skills Kitの新版も公開予定とのこと。
すでに幾つかのアプリは先行してEcho Showへの対応を進めているようです。インタラクションについて参考にしましょう。
- Allrecipes(料理のレシピ):レシピ画像とビデオによって料理を助けます。また、レシピの検索やフィルタを行います。
- Jeopardy!(クイズ番組):一緒に参加している他のクルーと彼らの回答をスクリーンに表示します。
- Uber(タクシー):行程の詳細をスクリーンに表示します。
- OpenTable(テーブル予約):テーブルサイズや時間についての予約情報を見た目で確認できるようにします。
- CNN(ニュース):毎時の最新ニュースの概要動画を再生します。
- Ring and Arlo(スマートカメラ):玄関や子供部屋に置いたカメラで様子を確認することができます。
Introducing the All-New Echo Show
もっと情報が必要な方は以下のサイトからご確認ください。
- Echo Show Product Page on Amazon.com
- Sign Up to Receive Updates on New Features
- Best Practices for Skill Card Design
- Including a Card in Your Skill's Response
- Alexa Skills Kit (ASK)
- Alexa Dev Chat Podcast
- Alexa Developer Forums
Alexa Appを使いたい
Alexa Appの新版は既にダウンロードできるようです。そして、Echoとのメッセージや通話も可能となっています。ただし、北米向けのアプリストアのみで利用可能ですので、日本のスマホでは登録できません。ちょっとおあずけですね。
まとめ
Amazon Echo Showの登場によって、音声+カメラ+画面による新しいインタラクションの提案がされました。
今回の発表についてまとめます。
- 発売日は、6月28日。米国のみ対応
- カメラとタッチパネル搭載でよりインタラクティブに
- ビデオ通話やメッセージ送受信ができる
- スマホのAlexaアプリと連携可能
- 新機能のDrop Inによりホワイトリスト化(拒否、音声のみ、動画)した相手と応答なしに接続可能
- スマートホーム機器と連携時にカメラやタッチパネルの活用も可能
- 音楽プレイヤーとして各種サービスと連携してアートワークや歌詞やプレイリストの表示
- 使うほどに良い感じに賢くなるAlexa技術
以上です。